西田矯正歯科

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学会講習会報告

2016年BSC学術大会に参加して(第34回 11月27.28日大阪府立国際会議場)

2016年BSC学術大会に参加して(第34回 11月27.28日大阪府立国際会議場)

演題は、早期治療を科学する(ハード、ソフトも両面から)でした。昨今当院で行っている早期治療に対するエビデンスが少なく、批判的な意見もありました。ところが今回BSC大会において凌雲堂矯正歯科医院の鈴木善雄先生が「疫学調査から考える早期治療の意義と臨床」と題して講演していただきました。
鈴木先生の考え方は、以下の通りです。
現在患者さんの多くが、口呼吸をし、舌癖を有し、口が結べない、噛めない、飲み込みにくいといった機能的問題をかかえている。その子供たちは顎骨の不調和(上顎前突や下顎前突)、叢生、開咬、上下顎歯列弓の狭窄といった不調和を抱えている。習慣的に口呼吸をしていると、舌が挙上不足になり上顎歯列は狭窄する。また低位舌になり舌が下顎歯列の上に乗ると、下顎歯列がより舌側に傾斜する。これらの結果、口腔容積が減少し、舌の動きが悪くなり舌機能が減退し咀嚼機能が低下する。嚥下時に舌背が口蓋に押しつけられないと嚥下がうまくできず、咀嚼機能と嚥下機能の低下の結果、子供の軟食化が起こっていると考えている。
口呼吸の結果、上顎や下顎の歯列が狭くなると叢生に、口が開いて下顎が後下方に回転すると上顎前突に、舌が低位で下顎を前方に押すと下顎前突に、嚥下時舌が前方に出ると開咬になる。上顎や下顎の形態的な後退により気道が減少するだけでなく、歯列の狭窄は、呼吸障害を引き起こす。
睡眠時無呼吸検査によると、来院する子供の73.4%が睡眠呼吸障害を抱え、顎骨の不調和・歯列不正といった形態的な問題と、呼吸・睡眠といった機能的な問題には関連があると推察される。
不正咬合の原因にはこのような機能的な問題が関わり、形態的な問題を引き起こすという悪循環に陥っている。この悪循環を断ち切るため、子供の早期治療を積極的に行い、成長が抑制されている上顎や下顎を通常の成長に戻すことで上下顎骨の不調和を改善し、歯牙を整直させ、口腔容積を増大させるなど、口の中の形態的な環境を整えることを行ってきた。その結果、機能的な問題も付随して解決されることが判ってきた。睡眠時無呼吸検査では、睡眠呼吸障害のあった子供を早期治療したところ93.3%(n=60)の改善認められた。その他、口唇閉鎖力やグミを使った咀嚼能率の検査などからも良い結果が認められた。
早期治療が子供の健やかな成長に役立つという意義を自覚し早期治療の有益性を再認識する必要がある。なおかつ将来の上下顎骨の調和、咬合、咀嚼機能、呼吸機能といった様々な要素を視野に入れた総合的な矯正治療が我々に求められている。

2016年BSC学術大会に参加して(第34回 11月27.28日大阪府立国際会議場)

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